皆さんこんにちは。みなみ。です(*´ω`*)
私は30代で発達障害(ASD)と強迫性障害と診断されました。
この記事では、私の発達障害(ASD)体験をもとにメンタルについて投稿しています。

心理検査(WAIS-Ⅲ)のイメージがつかめなくて不安です。どんなことをやるのでしょうか。また、他の人の結果も見てみたいです。
以上の方向けに記事を作成しました。
どのくらい費用がかかるのか。
どんな風に検査をするのか。
所要時間はどのくらいか。
結果はいつ分かるのか。
私が実際に受けた心理検査の結果についても紹介したいと思います。
どんな経緯で検査をすることになったのか

まず初めにどんな経緯で心理検査をやることが決まったのかお話したいと思います。
通院初日にソーシャルワーカーに幼少期からの出来事や困りごとについて話し、その後に主治医との診察で『過去の通院の話や薬は何を飲んでいたのか』『今まで発達障害の指摘をされたことはないか』などを聞かれました。
その後に『今の自分の状態を把握する為に心理検査を受けてもらった方が良いかな』と言われて心理検査をやることが決まりました。
どんな風に検査をするのか

次にどんな風に検査をするのかについてお話したいと思います。
心理検査の予約日にクリニックで受付をしてしばらく待つと、白衣を着た臨床心理士の女性の方から名前を呼ばれて部屋に案内されました。
殺風景な何もない部屋に長机だけが置いてあり、臨床心理士とは長机を挟む形で向かい合うように座りました。
机の上には検査で使うであろう道具が置かれており、臨床心理士の方がバインダーと紙を取り出して何やら準備を始めました。
準備が終わるとこちらを向き『心理検査は2時間ほどかかります』と伝えられ、終始こちらの様子を窺うような感じで『今日の調子はどうですか?』『トイレは大丈夫ですか?』『長丁場になりますが途中休憩を挟みますか?』『この検査ではあなたの得意なこと、苦手なことは何かについて分かります』と説明を受けました。
私はトイレが近かったので『念の為、トイレに行ってきます』と伝えて席を外し、部屋に戻ると検査はスタートしました。
後に分かったことですが、部屋に入る前からもう既に検査は始まっていたようです。
心理検査の内容について

検査のイメージとしては、自動車学校の適性検査をマンツーマンでやっているような感じでした。
ここからはどんな感じに検査をやったのかの体験談を、臨床心理士との対話形式を交えながらお話したいと思います。
①一般的な知識の問題
【心理士】『日本の首都はどこですか?』
【みなみ。】『東京です。』
【心理士】『枕草子を書いた人は誰ですか?』
【みなみ。】『清少納言と紫式部どっちだったかな…。…清少納言!』
序盤から危ういスタートになり、自分の一般知識のなさに勝手に落ち込んでました。
学校の勉強をしっかりしてきた人なら答えられるような問題だと思います。
②社会的なルールについての問題
【心理士】『道を歩いていたら財布が落ちてました。あなたはどうしますか?』
【みなみ。】『(建前上は交番に届けないといけないんだろうけど、本音で答えないと検査に影響出るかもしれないから)交番に届けたら自分が犯人扱いされるかもしれないのでそのままにします。』
③似ている言葉の比較
【心理士】『バナナとリンゴの似ているところは?』
【みなみ。】『果物で甘いです』
【心理士】『遊びと仕事の似ているところは?』
【みなみ。】『必要なこと…いや違うな…バランスが大事です…』
【心理士】『もっと具体的にお願いします』
【みなみ。】『…分からないです。』
④言葉の意味を説明する問題
【心理士】『冬の意味を説明してください』
【みなみ。】『寒いです』
【心理士】『もっと詳しく答えてください』
【みなみ。】『雪がある…かな』
【心理士】『仕事の意味を説明してください』
【みなみ。】『仕事に意味なんてありません。』
【心理士】『もっと詳しく答えてください』
⑤計算問題
『道のり・速さ・時間』に関する問題だったり『確率や組み合わせ』などの問題が出て、これなら答えられると思いましたが、口頭での問題文の説明を覚えきれなくて何度も聞き返しました。
それでも覚えられなくて計算することが出来ずに沈黙した時間が流れます。
分かりませんと答えるのが恥ずかしくて、沈黙した状態が続けば次の問題に行くだろうと思ってましたが、そんなことはなくずっと待っててくれることに申し訳なさが生まれ、最終的には分かりませんと答えました。
紙に書いたら解けるのに…と心の中で思いもやもやしました。
⑥数字の暗記
【心理士】『数字を言いますので順番に覚えて答えて下さい。』
【心理士】『1』『4』『7』
【みなみ。】『1』『4』『7』です
【心理士】『次は逆の順番で答えてください。』
【心理士】『1』『5』『3』『7』『6』
【みなみ。】『6』…『7』……あれ…分からない。
逆の順番になると途端に覚えられなくなり、5桁でも出来なかったことにショックを覚えました。
このあたりから自分は、聞いて覚えるのが苦手なんだろうなと気づき始めました。
⑦記号探し
対象となる記号がグループの中にあるか判断する問題です。
【対象『△』グループ『□』『△』『☆』】この場合は△がグループの中にあるので〇になります。
淡々とやる系は好きで、最後まで集中力を切らすことなくやることが出来ました。
⑧積み木で図形を作る問題
赤と白にカラーリングされた立方体の積み木を複数渡されて、見本通りの模様になるように組み合わせる問題でした。
試行錯誤しながら組み合わせるのが楽しくて、時間を忘れて夢中になってやってました。
最後の方は時間が掛かりましたが最後まで臨床心理士の方が待っていてくれました。
最後の問題も終わり
【心理士】『お疲れ様でした。検査結果は1ヶ月後になります。』
頭を使った影響か少し疲れを感じました。
この日の検査は予定通り2時間ほどで終わり、料金は4000円でした。
心理検査(WAIS-Ⅲ)の結果について

~1か月後~
主治医から『最近調子はどうですか?』と聞かれて一通り話した後、心理検査の結果の話になって『結果としてはやはり自閉スペクトラム症の状態に当てはまる』と伝えられました。
自分は努力不足じゃなかったんだと分かり安心しました。

極端に出来ないうまくいかないといった状況ではないが、苦手な部分と得意な部分の差が大きいこと。
得意な部分としては処理速度が110あるので、目で見た情報を事務的に数多く正確に処理する能力が高いこと。
逆に耳から聞いた情報をうまく記憶してまとめる作動記憶が76なので、だいぶ一般的に見て苦手ということを伝えられました。
一度に多くの情報を聞こうとしても、あまり多くは頭の中で抑えられず、覚えきれない状態になりやすいこと。
また、自分の言葉で説明する際には、詳細な説明や複数の観点から考えをまとめて話すことはあまり得意ではなく、聞かれたことに対して短い言葉で答える方がなじみやすいこと。
したがって口頭でのやりとりよりも具体的な見本等を確認しながら作業を進める方が得意とし、自ら情報を組み立てる必要があったり、情報を識別したりしなければならないような場合は、部分的な見落としをしやすくなると説明を受けました。
最後に苦手なことは自分の特徴として受け入れることが必要で、他人と同じようにうまくやる、克服することは難しい出来ないので割り切った方がいいこと。
苦手なこととうまく付き合っていきながら、得意なことを活かして生活していこうと説明を受け診察は終わりました。
ここまで見ていただきありがとうございました(*´ω`*)
それでは、また(´∀`*)ノシ



コメント