【体験談】アスペルガー当事者が経験した高校時代の様子とは?単位ギリギリで危うく留年?

ASDの日常

皆さんこんにちは。みなみ。です(*´ω`*)

私は30代で発達障害(ASD)と、強迫性障害と診断されました。

この記事では、私の発達障害(ASD)体験をもとに、メンタルについて投稿しています。

質問者
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発達障害とは知らずに、普通級で高校生活を送った方のリアルが知りたいです。

以上の方向けに、記事を作成しました。

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人間関係をリセットして迎えた高校生活

高校に入学。中学時代の同級生はほとんどいなかったので、運よく人間関係をリセットすることが出来ました。

勉強については偏差値の低い高校だったので、問題なかったです。しかし教科ごとの好き嫌いが激しく、成績の凹凸は大きかったです。

進路で悩むことはなく、パソコン関係の仕事がしたかったので、授業そっちのけで基本情報技術者試験の勉強に励んでいました。

幸運にも友達を作ることは出来ましたが、ASD特有の空気の読めなさが影響してか、時間が経つにつれて微妙な関係になっていきます。

地元ならではの空気感が好きではなく、卒表したらよその土地に行こうと考えていました。

長続きしない人間関係

入学初日から積極的に話しかけると、あっさり友達を作ることが出来ます。自己紹介や挨拶など決まった会話は問題なく出来ましたが、雑談になるとうまくいきません。どんな話をすればいいか分からず、話すタイミングも分からなかったからです。それでも、友達の輪の中で空気感を共有出来るだけで満足でした。

そんな関係がしばらくすると、だんだんコミュニケーションが高度になり、アイコンタクトだけで友人同士が意思疎通を始めました。どんなやりとりか全然分からず、聞いても答えてくれなかったので、だんだん疎外感を感じるようになります。

さらにリーダー格の友人が突然、威圧的な態度をとるようになり、他の友人もそれに合わせるようになります。『〇〇君に何かやったの?』と聞かれましたがまったく心当たりがなく、理不尽な扱いはだんだんエスカレートします。

ただ仲直りしたかったので、その場をおさめる為に謝罪しました。『何で怒っているか分かる?』と聞かれて答えることが出来ず、『理由も分からず謝罪しているの?』と言われて、さらに険悪な雰囲気になります。様子を見ていた友人は何も言わず、苦笑いをしていました。結局理由が分からないまま、卒表することになりました。

単位不足で危うく留年

朝なかなか起きることが出来ず、学校に遅刻することが何度もありました。頭痛や腹痛など調子が悪い日も多かったです。それでも単位の為、授業に出席しました。

授業中に友人からゲームの誘いを受けて、断れずにやってしまったことは何度かありました。友人もやっているから大丈夫、そう思っていました。

異変に気付いたのは3年生の冬のことです。自分の認識している欠席回数と、教員が認識している欠席回数が一致しないことに気づきます。友人は余裕の表情です。そこで初めて、友人は欠席扱いになっておらず、自分だけ先生に目をつけられて欠席扱いになっていたことを知ります。自分だけ単位が不足していました。補習することになりましたが、補習可能日数もギリギリで、危うく留年するところでした。

アフィリエイトでこだわりを発揮

高校ではアルバイトが禁止されていました。どうすればアルバイト以外でお金を稼ぐことが出来るか、真剣に考えた時期があります。そんな中、当時インターネットが普及したばかりでコンテンツが少なく、インターネット広告がまだメジャーじゃないところに目をつけ、ホームページに広告を載せて稼ぐアフィリエイトをやろうと思い付きました。

ハウツー系のジャンルに狙いを定めてHTMLからホームページを作り、レイアウトや配色も専門書を買ってこだわりました。母親に何度も見てもらって感想を聞き、改善を繰り返します。

どうすれば広告をクリックしてもらえるか、試行錯誤するのはやりがいがあって楽しかったです。

始めて2ヶ月で1000円稼ぐことが出来て手応えを感じます。実際に報酬が貰えるか半信半疑でしたが、実際に銀行口座に振り込まれたのを見て安堵しました。

6か月目で1日あたりのトップページのPV数が200回になり、3万円稼ぐことが出来ました。

順調かと思われましたが、ある日突然F5アタックの攻撃を受け、掲示板にも不適切な内容が連投される被害に合います。掲示板の書き込み通知で携帯が常に鳴り響き、恐怖を感じて更新をやめてしまいました。

文化祭の動画制作

先生方の間で自分は『パソコンのことなら〇〇』と言われていました。文化祭が終わった後に声を掛けられて、文化祭の撮影データがあることを知ります。『編集してみる?』の一言に、二つ返事でオーケーしました。YouTubeの日本語版サービスが始まった2007年の出来事です。

Windowsムービーメーカーで動画を細かくカット、テロップを入れるなど、試行錯誤しながら作りました。先生からも好評で、卒業式の日に配る話もあったそうですが、校長先生が反対したそうで、残念ながらお蔵入りになりました。

まとめ

友達は出来ましたが長続きはせず、思うようにいかない高校生活でした。3年間ずっと空気を読むにはどうすればいいか考えましたが、答えは見つかりません。

いっぽうで、アフィリエイトや動画編集に出会えたことで、『自分の好きなこと』を発見します。好きを仕事にする為に、卒業後は地元を離れました。

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